井門 隆夫 のコラム一覧
「てるみくらぶ」破産に思う
2017年3月、海外格安ツアー旅行会社「てるみくらぶ」が破産しました。報道によると、資金繰りに窮するようになり、3年前から粉飾決算を行っていたとのこと。同社を通じてツアーを購入していた皆様はたいへんな思いをされたと思いますが、「旅行会社」のビジネスモデルの終わりを予感させる事件でした。 旅行会社のビジネスは、お客様から先に代金全額を預かり、旅行後に航空会社やホテル等に支払うことにより得られる差益が…(続きはこちら)
2017/03/30 19:18
日経新聞温泉連載を終えて
丸7年で108軒の宿を紹介 日本経済新聞「日経プラス1」で連載してきた温泉コラム(温泉食紀行/とっておき温泉)が2017年2月18日で終了しました。2010年4月から丸7年のご愛読ありがとうございました。当初は温泉作家の山崎まゆみさんと旅行作家の今は亡き野口冬人先生と交替制で始めた連載。私も時々、弊社の山田祐子に助けをもらいながら続けましたが、ここまで長く続くとは誰もが思わなかったと思います。そし…(続きはこちら)
2017/02/18 13:40
力をつける学生インターンシップとは
大学で学んだことは社会で役立つのか 近年、大学の入試改革が進められています。選択式だけではなく、記述式の設問を設けて思考力を見ようという取組みですが、文部科学省ではこうしたテーマを「高大接続」と呼び、高校までに考える力を養成し、その力を大学受験でも評価しようとしています。同様に、重要なテーマとして「大学と社会の接続」があります。大学時代に培った力を社会で評価してもらおう…(続きはこちら)
2017/01/29 18:19
民泊問題の背景と真実
空き部屋マッチングサービスの登場と「民泊」と「民宿」の違い 最近、民泊(自宅の空き部屋の提供)と旅行者をWeb上でつなげる、Airbnbなどの「空き部屋マッチングサービス」が話題になっている。政府は国家戦略特区を設け、訪日外国人の増加に伴うホテルの部屋不足に対応しようとしているが、旅館業は猛反対している。この問題の背景には何があるのか、簡単にまとめてみよう。 その前に、「民泊」と「民宿」の違いが分…(続きはこちら)
2016/09/16 13:54
スカイランタンを夜空に飛ばそう~この夏、手ぶらでキャンプ!
自然の中に行こう! さあ、世の中は夏休み! 本日(19日)関東甲信越地方も梅雨が明けました。早速の猛暑がやってきましたね。 今年の夏休みは、やっぱり東京ディズニーリゾート(TDR)やユニバーサルスタジオジャパン(USJ)が人気のようです。TDRのアナ雪効果や、夏休み直前のハリーポッターのテレビ放映なども効いているのでしょう。都内や大阪のホテルはもう取れません! って、でも、夏休み、ほんとうに東京や…(続きはこちら)
2016/09/16 13:45
売れ筋の裏に「広報」あり
よくある地域観光に関する取材の実態 私: 「地域の○○について取材をしたいのですが、どちらを取材するのが適当か、お教えいただけないでしょうか」。 観光協会等: 「それは何軒かありますが、こちらでは一軒をおすすめはできません。連絡先を全てお教えしますので、かけてみてください」。 私: 「ご紹介をいただいたのですが、取材を・・・」 お店や宿: 「今、担当者が不在しておりますので、夜にかけ直してください…(続きはこちら)
2016/09/16 13:39
Airbnbは本当に必要か――それ以前に必要なこと。
日本政府は、2014年に過去最高の1341万人に達した訪日外国人旅行者数を2016年までに2000万人、2019年までに2500万人、将来的には(遅くとも2030年までには)3000万人にする目標を掲げています。訪日外国人は「輸出と同じ効果」があり、工場が海外に移転してしまった現代、とりわけ円安になると絶大な経済効果を生むことから、政府の「成長戦略」として重視されているのはご存じのとおりです。 日…(続きはこちら)
2016/09/16 13:36
旅館を買いたい
旅館を買いたい 「旅館の不動産を買いたい」という国内外の投資家のリクエストが昨今一層増えてきたように思えます。 その背景には、2020年の東京オリンピックをはじめ、政府の成長戦略として訪日外国人を倍増させようという戦略の存在があるのは間違いありません。 旅館を買うといっても投資家は運営まではできないので、運営者が残ることを希望しており、債務超過がかさみニューマネーを調達できずにいる旅館にとって…(続きはこちら)
2016/09/16 13:35
日本人としての矜持を
何があってもおかしくない年 4月、米の国から小浜さんがやってきました。来日直前の全面株安により日本経済に一瞬たちこめた暗雲は登場のプロローグだったのでしょうか。いよいよTPP交渉の最終段階。何が起こってもおかしくない「2014年」が始まりました。 思えば、STAP細胞問題も、安倍政権が新成長戦略の柱に据える理研の特定国立研究法人化に影を落とす目的だったとしたら合点がいきます。月面着陸を果たしたアポ…(続きはこちら)
2016/09/16 13:34
スマホを置いて旅に出よう
漫画雑誌の部数減 漫画雑誌の販売部数減少が止まらないそうです。雑誌に代わり売れているのは、単行本とスマホの漫画。この現象には「時代のなりゆきだから仕方ない」といって終わらせることのできない問題が秘められている気がします。 それは「無駄なことはしない」という危険な風潮です。漫画雑誌には読みたくない漫画も含まれていて、それが無駄だと思ってしまう。そんな同様の傾向が日本人の消費傾向の多くに生まれています…(続きはこちら)
2016/09/16 13:33