地球温暖化と男子の貧困化~取り組むべき2課題
台風19号が猛威をふるいました。毎年のように異常気象が続きます。対処療法も限界です。地球温暖化が原因であれば、世界中が進めているように日本も国民全体で意識を高め、対策を練る必要があるような気がします。
そのほかにも、団塊の世代が都会に出てきて始まった少子化。地方の女性の減少や女性の社会進出による晩婚化、未婚化と女性が原因のように言われますが、そうではないような気もします。
いずれにしても、今後少子高齢社会が続くのは間違いなく、5年後に最多人口は50代へと20歳若返りますが、その世代が高齢化して、最多人口が75歳になったまま、21世紀は終わります。すなわち、超高齢社会が永遠に続く時代になるのですが、さらに異常気象が続くようなら、高齢者を助けにいく人すらいなくなるおそれもあるのです。
そのために少子化を何とかしなくてはなりませんが、女性一人あたりの出生数は減っていません。出生の問題ではなく、「未婚」が少子化の原因です。
そして、衝撃的な事実が案外知られていません。それは、未婚男女の年収差です。未婚の女性の定職年収は800万円程度が多い一方で、男性で目立つのは100万円未満・・・。
つまり、少子化の大きな原因は「男性の貧困化」ではないでしょうか。間もなく最多人口になる現在の40代の子供世代が増えなかったのは、結婚、子育てをすべき頃、長いデフレと重なり、男子の貧困化、未婚化が続いたことにも原因があるはずです。
しかし、なぜ、男性が貧困化するのでしょう。それは、学生を見ていてもわかります。往々にして男子は大人になるのが遅く、いつまでも子供なのです。嫌なことからも逃げがちで、好きなことにのめりこむ。女子のように海外旅行にも行かず、何をするにも、稼ぐことにも、半強制的に背中を押してあげる必要があります。その背中を押す人がいないのが現在の日本の問題ではないでしょうか。
ところが、目覚めれば男子は強い。例えば、海外旅行に行って目覚めやすいのは男子です。
地球温暖化と男子の貧困化。今、日本が取り組まねばならない二大課題だと思います。
(トラベルニュース 2019年10月25日号)