2020年「地旅」が花開く
2020年の現地旅予約
旅館の情報を提供するホームページに関わり14年目を迎えるのですが、この1年で大きく変わったこと。それはパソコンからのアクセスとスマホ・タブレットからのアクセスが一気に逆転したことです。スマホからのアクセスは、この1年で5割を超えました。
ただ、これはまだ情報提供レベルの話で、通販はパソコンが7割と主流です。とはいえ、決済もスマホででき、買い物は24時間いつでも手元で済ます時代もそう遠くないと思います。
2020年、東京オリンピックで来日した外国人が、試合観戦以外にどういう動きをするか、妄想してみましょう。
まずは、全国どこでもWifiが通じているはずの日本で、タブレットを使い、明日の魅力的な計画を立てるでしょう。LCCが縦横に飛んでいるうえ、Japan Rail Passも便利な手段で、日本はどこにでもすぐに移動できます。
彼は、早速「地旅」のポータルサイトを開きました。ここには、日本各地の文化を体験できるオプショナルツアーが詰まっているのです。大手旅行会社にもありますが、各地の小さな旅行会社が造る「地旅」は民宿や農家レストラン等、大手にはないコンテンツがあるので魅力的なのです。
二次交通は旅館の青ナンバーバス
北陸新幹線を使って石川県に行き、民宿に泊まって、窯元で九谷焼をペンダントにするツアーがあったので申し込みました。家で待つ奥さんへのお土産にぴったりと思ったのです。
このツアーもそうですが、どのツアーも前日まで、それも1人でも申し込めます。5~6年前までは、10人以上、それも一週間前までに集まらないと実施しなかったそうですが。
駅で迎えてくれた小型バスは旅館の送迎バスのようでしたが、青ナンバー。今ではどの旅館組合もバス事業を営んでいて、ツアーを副業としているようです。現地決済もスマホのビットコインで簡単に済みました。
通訳ガイドの地域通訳案内士さんは、いつもはホテルで働いているそうです。皆さん、兼業で働いている地域のプロフェッショナルなのですね!。おかげで、試合観戦だけではなく、クールな日本を体験できました。
・・・というような話を絵空事で終わらせるかどうか。これからの日本の観光業の課題ではないでしょうか。
(トラベルニュース「井門隆夫のCS宣言」1月25日号より)